平成2311月11日の衆参で行われたTPP集中審議では、みんなの党以外の国会議員からさまざまな懸念が出ました。それにも関わらず、野田内閣総理大臣は、国会では意向を明らかにすることなく、野田内閣総理大臣自身が、TPPの危険な実情についての理解もないままTPP集中審議が終了した数時間後に、
BSTVだけで放送された、地上波放送のない記者会見でAPECでTPP交渉参加に向けた事前協議に入るという事実上のTPP参加方針を表明してしまったのです。TPP賛成者の常套句として交渉に早く参加した方がいいんだという事がありましたが、事前協議で米国の承認を得るまでに半年以上かかる上に、TPP参加9カ国はすでに大筋合意をしており最終合意は来年の夏か年末を目指しているといいます。
米国USTRが来年の最終合意を目指しているといっています。
米国との力関係についての考慮を外して考えたとしても、11月のAPECで参加9カ国が大筋合意し、来年中に最終合意予定だという状況で、最終合意直前に、入っていって交渉に参加出来たとしても、日本の主張を最終合意までの数ヶ月間で通すなど不可能に近く、出来上がっているルールに日本があわせるという事になると思わざる得ないでしょう。
日本がTPP参加をしないには米国議会で参加を拒否されるしかないのでしょうか。
TPPに参加すれば震災対策でやったことなどあらゆるところで行われた努力が水の泡になるような事が頻発し、最悪全てがおじゃんという事態に陥るのではないか
という気がしてなりません。
野田内閣は、あの手この手で逃げの一手を打ってTPP参加に向けて準備を進めていくんでしょう。二兆という小額の四次補正予算もそのひとつだと伺えます。
国会もさっさと閉じたくて仕方ないんでしょう。今のようなデフレ不況・大震災・世界恐慌が迫っているような状況下だったら通年国会にしててもいいものです。
「誠心誠意」というのならなおさら通年国会にしてもいいものです。しかし、これまでの野田内閣というのは国会をちょっと開いては閉じ
という姿勢できました。通年国会にしないのは、問責決議案や不信任案などを突きつけられたり、TPPの事で突っ込まれたくないといった、
出来るだけ隠れて出来るだけ逃げたい意図があるからなのではないかと思います。
以下は平成23年11月11日に衆議院で行われたTPP集中審議の議事録です。
現時点で存在するものを国会議事録から転載しました。
11月11日 衆議院 TPP集中審議 議事録を読む11月11日 参議院 TPP集中審議 議事録を読む[0回]
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